園について 園長あいさつ
東日本大震災は、若者の価値観を大きく変化させたという内閣府の調査結果があります。具体的には、家族や地域との繋がりの再確認や、何をもってして幸せとするかという基準の見直しなどが挙げられるとのことです。
ビジネスパーソンにおいても同様で、某社の調査によれば「より人の役に立つ仕事がしたいと考えるようになった」「地域に貢献できる仕事や取組を行いたいと思うようになった」と答えた人が増加したというアンケート結果が出されています。
言わずもがな、福祉の現場にはそれらが詰まっています。人との繋がり、幸せのあり方、誰かのためという思い… 2023(令和5)年5月に新たなる一歩を踏み出した「立川療護園 はごろもの音」は、それらを具現化する格好の舞台となるはずです。
当園の前身である日野療護園は、1981(昭和56)年、身体に重い障害をもつ常時介護が必要な方を対象とした都立施設として、日野市落川に開設しました。1999(平成11)年に社会福祉法人東京都社会福祉事業団に運営委託された後、2006(平成18)年からの指定管理施設としての期間を経て、2015(平成27)年に法人初の自主運営施設としてその歩みを進める中、建物の老朽化による建て替えにあたり、立川市羽衣町に移転する運びとなりました。
所在地も建物も新しくなりますが、当園の根幹である利用者本位のサービスを徹底する。利用者様の自己実現のため、おひとりお一人の思いを受け止めるため、支援者全員が日々尽力するという姿勢は変わることはありません。
これまで“日”野の地で築いてきた歴史と、これから“立”川の地で創り上げていく歴史。その二つを重ね合わせ、素晴らしい“音”を奏でていきたいと考えています。
関わる全ての皆様にとって、立川療護園 はごろもの音が“「自分らしく」いられる場所”であるよう邁進してまいります。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
立川療護園 はごろもの音 園長 西澤 巧