採用情報 職員インタビュー 東村山福祉園(心理)
働こうと思ったきっかけや、やりがい、大変なところなどについて、東村山福祉園の心理職の先輩にインタビューしました。
松本 麻里
- 職種
- 心理
- 勤務先
- 東村山福祉園(地域支援グループ)
- 職歴
- 正規職員採用 平成27年4月1日(東村山福祉園)
契約職員採用 平成24年4月1日(東村山福祉園)
- 東京都社会福祉事業団で働こうと思った理由・きっかけは?
- 臨床心理士の資格を取るため、大学院で勉強をしながら中学校の相談室でボランティアをしていました。その時に、障害をお持ちの生徒さんには、周りのサポートがとても大切なことを知りました。自分も少しでもそんなサポートがしたいと思い、福祉施設での心理業務に興味を持つようになりました。最初は非常勤職員として5年間、その後契約職員として採用されて3年間勤務し、今年度から正規職員として働いています。
- 働いている施設の概要と、その中でのあなたの仕事内容を教えてください。
- 重度・最重度の知的障害児を対象とした福祉型入所施設で、160人近い利用者が生活されています。心理職の主な仕事は、利用者さんのことを“客観的に理解する”ためのアセスメントです。東村山福祉園の利用者は言葉や文字で気持ちを表現することが難しい方が多く、得意(好き)なことや苦手(嫌い)なことを表情や行動から読み取らなければなりません。そこで、福祉職からの相談をもとに利用者さんと関わったり、生活の様子を見ながら利用者さんの発しているサインを読み取り、福祉職に情報提供して支援に役立ててもらいます。
- 仕事の面白さ・やりがいを教えて下さい。
- 心理活動を通して利用者の新たな一面を見ることができた時には、この仕事には終わりやゴールはなく、奥深さとやりがいを感じます。発達に障害がある方たちも、ゆっくりではあっても着実に発達しているので、そのサインをしっかりキャッチしていくことの大切さを日々感じています。
- この仕事の大変なところは何ですか。
- 東村山福祉園には2名の心理職がおり、利用者への心理支援と福祉職との連携を目指して対応を行っています。専門職としてどれだけ多くの視点から利用者を理解できるか、それをいかに福祉職に伝えるかは常に課題です。たくさんの職員から情報収集し、多角的に課題を捉えることを心がけています。
- 仕事をする上で心がけていることは何ですか。
- 利用者の課題点ばかりに目を向けるのではなく、本来持っている力を見極めたり、“いいところ探し”をするよう心がけています。福祉職にも利用者の本当の力や困っていることを知ってもらえるよう、心理職からの情報提供の仕方も工夫しています。
また、利用者ご本人だけでなく、他の利用者との関係性や職員との関わりなど、利用者を取り巻く環境全体を見るよう心がけています。 - 職場の雰囲気はどうですか。
- 年々若い職員が増えてきていますが、ベテラン職員もたくさんいて、キャリアも幅広く、いろいろな視点で物事を考えることができます。福祉職に関しては新しい職員に対して担当の先輩職員が仕事を教えてくれたり、相談にのってくれるチューター制度があるため、安心して働けると思います。
- 将来、目標にしていることは何ですか。
- 現在は施設入所されている方への心理支援が主な仕事ですが、将来的には入所されている方だけでなく、地域で生活されている障害児・者やそのご家族の方々がより暮らしやすくなるための療育相談なども積極的に行っていきたいと考えています。
- この仕事に興味のある方へメッセージを。
- 福祉の仕事は、やったことがすぐに結果として現れることばかりではありません。 特に障害がある利用者とのコミュニケーションは難しい面も多いですが、“今通じ合えた気がする!”“気持ちを汲み取れたかもしれない”と思えた時は何度経験しても「この仕事をやっていてよかった」と思います。人と接することが好きな方であれば、そんな一瞬一瞬のために頑張る喜びを感じていただけると思います。
利用者に楽しい生活を送ってほしい!と思いながら関われる方と一緒に働きたいです。