採用情報 職員インタビュー 立川療護園 はごろもの音(理学療法士)
働こうと思ったきっかけや、やりがい、大変なところなどについて、立川療護園 はごろもの音の理学療法士の先輩にインタビューしました。
門馬 清之
- 職種
- 理学療法士
- 勤務先
- 立川療護園 はごろもの音(事業推進グループ)
- 職歴
- 正規職員採用 平成26年4月1日(日野療護園)
現在は立川療護園 はごろもの音で勤務
- 東京都社会福祉事業団で働こうと思った理由・きっかけは?
- これまで病院や介護老人保健施設などの医療・介護の分野でリハビリテーションを行ってきました。重度身体障害者施設などの福祉の分野では、利用者の方々がどのような身体機能を持ち、どのような生活をしているのか、そして、リハビリテーションにより、どのように利用者の生活を支えていくことができるのかということに興味を持ったことが事業団で働こうと思ったきっかけです。
- 働いている施設の概要と、その中でのあなたの仕事内容を教えてください。
- 立川療護園 はごろもの音は、主たる障害が身体に重い障害をもつ常時介護が必要な方を利用対象としています。生活介護70名(うち20名は地域からの通所による利用者)、施設入所支援50名、短期入所4名の方を受け入れ、日常生活や健康を支えています。
その中で私は理学療法士として、その方たちのリハビリテーションを実施しています。リハビリテーションは、日中活動のひとつとして行われています。月曜日~金曜日の平日に実施しています。利用者の身体機能や動作能力を評価し、身体機能の維持や日常生活動作の幅を広げるためのプログラムを作成し、実施しています。 - 仕事の面白さ・やりがいを教えて下さい。
- 脳性麻痺などの先天性疾患、筋ジストロフィーやシャルコー・マリー・トゥース病などの神経・筋疾患、くも膜下出血・脳出血・脳梗塞などの脳血管疾患、脊髄損傷・骨折・切断・変形性関節症・関節痛などの整形外科疾患、その他にも呼吸器や循環器、糖尿病などの内部障害を合併症に持つ方も多く、このような幅広い疾患を持った利用者に接して、利用者一人ひとりの状況に適したリハビリテーションを提供することができます。このような環境は知識の幅を広げることができ、理学療法士としての専門的な知識と経験の蓄積につながっていると感じ、とてもやりがいを感じています。また、当園の利用者にとって、車椅子は生活の一部になっています。車椅子が利用者にとって快適な状態であるよう、修理や作製などに配慮していくことは非常に重要です。私は日野療護園で働くまで車椅子の修理や作製にほぼ関わることがなく、車椅子の専門知識はほぼありませんでした。しかし、今では園の窓口として業者と利用者の間に入り、修理や作製のプロセスに関わっています。簡単な修理を自分で行うこともできるようになり、車椅子に関する知識を身につけることができました。その他にも、新規入所希望者の面談や車椅子判定などを行ったり、リハビリテーションだけではないことで、毎日が単調にならず面白いです。
- この仕事の大変なところは何ですか。
- 立川療護園 はごろもの音には理学療法士は私しかいません。そのため、施設入所者と通所利用者の全員の身体機能や動作能力を常に把握していなければなりません。また、他の職種からの相談事にも対応しますが、複数の相談が重なると迅速な対応ができない場合があります。カンファレンス資料・理学療法指示書・リハビリテーション実施計画書などの資料の作成など事務的な仕事もあります。多岐にわたる業務に対し、必要な時間を確保し、バランスよく取り組んでいくことは大変だと感じています。
- 仕事をする上で心がけていることは何ですか。
- 日々のリハビリテーションの様子観察や定期的な評価を実施することで、身体機能や動作能力を把握しておくこと。さらに利用者の公平性をなるべく保つために、プログラムの内容量を均一化するようにしています。また、電動車椅子や自走用車椅子で自ら移動される方も多いため、機能訓練室内での衝突が起こらないように配慮したり、運動時の骨折や転倒・転落を起こさせないようにリスク管理を徹底しています。その他には、利用者対応時には丁寧な対応をすることにしています。
- 職場の雰囲気はどうですか。
- リハビリテーションを行う機能訓練室は、日中活動を行うホールに続いているため、非常に活気のある環境の中で、リハビリテーションを実施しています。また、日々のリハビリテ―ションでは、リハビリスタッフ(福祉職)2名と一緒に行います。利用者への適切な援助が行えるよう写真入りの分かりやすいプログラムを作成したり、工夫を行っています。このように理学療法士1人ではなく、利用者に日常的に関わる福祉職と協業することにより、利用者の状況を的確に把握することができ、より最適なプログラムの提供につなげることができます。なにより、とても明るく、楽しい雰囲気の中でリハビリテーションを行うことができています。
- 将来、目標にしていることは何ですか。
- 立川療護園 はごろもの音を利用する利用者の増加に伴い、リハビリスタッフを増やしていきたいです。利用者のリハビリテーションの充実を図っていくとともに、将来的には訪問リハビリテーションのような取組みを行い、地域でのリハビリテーションも実施できればと考えています。
- この仕事に興味のある方へメッセージを。
- 入所している方々にとっては、ここが自分のお家になります。これからの人生を過ごす場所になります。少しでも楽しく、幸福感を感じられる毎日を送っていただくためにも、現在の身体機能や動作能力を維持していく必要があります。病院のように身体機能や動作能力の著しい改善はほぼ望めませんが、ここでは利用者の全員が少しでも良くなりたいと思い、リハビリ室に来室します。
とても人生を前向きに考え生きている人たちの集まりです。そんな利用者の方々のリハビリテーションを行ってみたいと少しでも思った方は、ぜひ一度、立川療護園 はごろもの音に見学にいらして下さい。一緒にがんばれる仲間が一人でも増えることを期待しています。