2016年10月29日
石神井学園のグループホームの紹介~特集7~
☆毎日の食事作り☆

☆はくちょう寮☆
7人の子どもたちが生活しているはくちょう寮は、献立を考えること、買い物に行くこと、食事を作ることまで職員一人で行います。7人の子どもと職員1人なので、8人分のご飯を作らなければなりません。8人分のご飯なんて想像できないですよね。
献立を考えるのも毎日一苦労です。勤務前に考えていくと、前日と同じ献立だったということもあります。その時は、また一から考え直しです。肉料理は子どもが大好きな献立ですが、栄養を考え、肉料理と魚料理が交互になるようにするように考える、良い事があったら子どもの好きな物を作るなど工夫もしています。
勤務2年目の私は、料理が嫌いだったので、GHに配属されてから、毎日が修行でした。料理本を何冊も買い、毎日そこからメニューを考えています。

本を広げて置いておくと、子ども達はその本を見て、「今度これ作って欲しい」と言い、たくさんのリクエストを貰います。「今日は、これを作っているの?」と本を見て聞き、食材を並べておくと「今日はハンバーグ?」とクイズ大会になる事もあります。
職員が料理を作ることが当り前となっているので、学校から帰ってきた子ども達は「今日のご飯はな~に?」と必ず職員に聞きます。 年頃の中学生も、高校生もみんなが聞くので、自然と会話が生まれていきます。また、クイズのように色々な料理についても話すので、食材だけで何を作るのか考え、当てることが出来るようになっていくのです。作っている姿も見ているので、料理に対して興味が出てきて「私もやる!」と手伝ってくれます。また、食事のありがたさを知り、苦手なものでも必ず一口は食べる、食事は残さないなど作っている姿を見ているからこそ、子ども達が大きく成長できるところもあります。私は毎日の修行のお陰で、冷蔵庫にあるもので献立を考えられるようになっていました。
正直、食事作りは大変です。けれども、食や料理の勉強をすることで、子どもたちの成長の手助けに繋がっていると感じています。
GHでの食事は、職員の愛情で出来ています☆

