2016年9月22日
石神井学園のグループホームの紹介~特集6~ ~ひと夏の冒険~
有難いことに児童養護施設には、個人、企業などから毎年多くの寄付や招待があります。その中で今回は、さつき寮の児童が参加させて頂いた『高校生海外生活体験の旅』『農村ホームステイ体験の旅』を紹介させて頂きます。どちらの旅もテレビ朝日福祉文化事業団様の事業で、厳正なる書類審査、難関の面接を突破して参加が決まりました。
高1男子が参加した『高校生海外生活体験の旅』では、2016年7月27日~8月4日の7泊9日間アメリカ・ワシントン州シアトルの一般家庭にホームステイしながら英語のレッスンを受け、ボランティア活動、ボーイング社、マイクロソフト社見学、大リーグ観戦などをしてきました。
スターバックス一号店シアトルにあるようです!

マウント・レーニア国立公園

さつき寮の高1くんは、決して英語が得意でもなく、新しいところへ飛び込んでいくタイプでもなく、人付き合いが得意でもない内気で真面目な少年です。しかし、知らない地、知らない人、知らない言葉・・・。最初は渋々ながらも、とても大きな一歩を踏み出し普通では体験できないことを体験してきました。
ホストファミリーのお母様も彼の真面目さ、感謝の忘れないところに感激し「おかげで、息子達も少しのことでも感謝するようになった」と言って頂きました。
シアトルマリナーズ本拠地 セーフコフィールド

帰国後英語を猛然と勉強しだしたり、海外について調べたりなどは・・・してはいませんが、彼にとって今回の貴重な体験が「俺はシアトルに行ったぞ!」という自信や人生の財産になっていたら嬉しいです。
次に小6男子が参加させて頂いた『農村ホームステイ体験の旅』について紹介します。2016年8月17日~21日の4泊5日で岩手県遠野市の農家のお宅へホームステイしました。さつきの小6くんは、とうもろこし、さつまいも、ミニトマト、ホップ、パドロン(スペイン産)を耕作している、専業農家のお家に泊まらせて頂きました。
テレビ朝日のスタッフの方に聞くと、小6くんは、天候が悪い中カッパを着て黙々とパドロン(ししとうのような野菜)の収穫をしていたそうです!


雨の中がんばって収穫しています!


他にも、遠野の町をめぐったり、東日本大震災で被害を受けた陸前高田へ訪問し、被災された方の当時の様子を聞いたそうです。
どれも貴重な体験をさせて頂き、彼が将来について考えるきっかけになってくれていればいいと思います。
今回、児童が様々な体験が出来たのも、企画、運営して下さった、テレビ朝日福祉文化事業団様のおかげです。外部の企業様、団体様、ご近所、ボランティアの方々、皆様の温かいご支援のおかげで、児童養護施設は支えられています。
ありがとうございました!